効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

間伐材による発電

固定価格買取制度が有効に働いたのだろうが、岡山県真庭市では、官民共同で出資して間伐材を燃料にした国内最大のバイオマス発電所建設に乗り出すという。毎日新聞で知った。その規模は出力1万キロワット。町ぐるみで雇用創出と森林再生につなげようとしている。真庭市は面積の7割が森林で、製材業者が30社もある。製材くずを固めたペレットや間伐材そのものを燃料に使って、市内のエネルギー消費の1割を森林資源から得ている。発電は製材くずを利用した燃料ペレット製造の国内最大大手であり、発電も既に手がけていることで知られている銘建工業が提案し、資本金を2〜3億円とし銘建工業が半分を真庭市が2割を出資する方向となっている。ボイラーでチップを燃やし、蒸気タービンで発電する。2014年稼動予定というから結構早い。地元で燃料供給が安定的に確保でき、すでに経験のある企業があるということから実現したのだと思う。発電に必要な間伐材は年間15万トン。真庭森林組合の年間取扱量と同じだそうだ。これが木材並みの価格で買い取られる見通しだから地元林業にとって大きな収益源になるだろう。奈良市の南部には森林が拡がるが、間伐材の利用が真庭市のようにできれば良いがとは考えるものの、間伐材がどの程度安定的に確保できるかから調べなくてはなるまい。しかし参考になる情報だ。