効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

お金をかけない節電

電力供給力の不足は果てしなく続くように見える。だが遠からず解消されると期待したい。この問題に直面して企業が行ったことの中では、電力消費が少ない機器、たとえばLED照明、などへの切り替え、自家発や蓄電池の取付など、投資が必要なものが多かった。それが一段落したいま、チェーンレストランなどで報じられているように、空調の温度分布を測定して可能な限り均一化する、あるいは必要なところにだけ冷風を送るなどの工夫が凝らされるようになっている。これには大きな投資が必要とされるのではなく、従業員の訓練教育などが有効になるだろう。そしてその効果は電力節減だけではなく、顧客サービスの向上にも有効に機能しているだろうと思う。顧客の方も、今までのように冷房がよく効いているのを単純に評価するのではなく、快適性を大きく損なわない範囲での空調をすることを理解するようになっていて、節電行動として評価するようになっていると感じる。窓際に座ったときに従業員が来て暑くありませんかと聞くとすれば、単に空調の問題だけではなく、自分が特別にケアされているという感じになるだろう。従業員が身につけた節電行動はこれからも長く引き継がれるはずだから、いまの緊急対応の時期を過ぎても続けられ、それは企業にとって長期的なコストダウンになるはずだ。大きな社会教育が行われていると考えられる。