効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良県内初の木質バイオマス発電

クリーンエナジー奈良が大淀町馬作で建設していた吉野発電所が完成し、12月17日から稼働した。間伐材などを粉砕したチップを燃料として使うもので、県内では初のプラントとなるらしい。出力は6,500キロワットというからかなり規模は大きい。とはいえ、林業の県である奈良で木質バイオマス発電がこれまでなかったとは知らなかった。県内の森林組合や木材業界と連携し、間伐や出材を促進して山林荒廃に歯止めをかけることを目的としていると報じられている。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を利用するのだが、基本的に採算がとれるようになっていないと、山作りにも貢献できない。外国からの輸入材木価格がこのところ上がっていることから、燃料の手当がやりやすくなったとはいえ、それほど簡単に事業性が生まれるわけではないように思える。間伐材を運び出す通路を拡大していかないと壁にぶつかる可能性はある。うまく行くということが分かれば、同じようなプロジェクトが生まれるかもしれない。地域の協力体制は鍵となるだろう。