効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国産のバイオマスガス化燃焼ボイラー

今日の午前中、自然エネルギー関連の会合に出席した時に、国産のバイオマスガス化燃焼ボイラーがあるのを知った。これまでバイオマスボイラーは欧州で作られたものが輸入されていると理解していたので、それが国産化されたと知り嬉しかった。その会社の名前はアーク日本で、新潟市に本社がある。その販社が奈良に設立されている。感心したのは、これに使われる木質燃料が普通の薪だけではなく、枯葉・枯れ枝、廃材、竹など非常に多様だということだ。既奈良県内も含めて幾つかの沸かし温泉に設置されているとのこと。薪を使ったときの燃料コストが、1万キロカロリーで灯油の76円に対して40円。木質ペレットは162円となっている。木質ペレットの製造にコストがかかるというのを数字で見たのも初めてだ。燃料の入手コストも考えなければ単純には言えないが、間伐材などが近くで入手しやすい所であれば、温泉温度を上げたり暖房用温水を作ったりするコストはかなり下がるだろう。燃料の投入は人手でするのだが、一日に2回ほどで良いそうだからマイナス要因にはならないだろう。バイオマス発電のように固定各買取制度はないので、バイオマスの熱利用に自治体の支援が得られれば、温泉事業者などにも受け入れやすいだろう。奈良県天川村でのバイオマス生産事業も紹介され、天ノ川温泉でこのボイラーが採用されているようだ。ここでは、燃料の仕入れも地域通貨で行われているが、全体にうまく通貨が循環されるような運営が安定してできるかどうかも鍵となるだろう。