効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

韓国も電力供給問題

韓国が今年の夏、供給予備率が3%ほどとなっているようだ。夏の電力需要が上昇傾向にあるのに加えて、猛暑がやってきたからだ。そのため同国で需要想定と供給責任を担う韓国電力取引所(KPX)は、5段階の電力警報のうち3番目に深刻な状況を表す「注意段階」を今年初めて発令した。3%というのは日本のレベルから見るとかなり深刻で、どこかの発電所が故障で急に止まったりすれば、変動対応がうまく行かず、昨年9月に起こったような大規模停電が起きる可能性も否定できない。既に地域レベルで小規模停電が起きているとも報じられているようだ。韓国では7月に新規原子力2基が営業運転に入るなど供給力の積み増しを行っているのだが、この数字になったということは電力需要自体が日本より大きく伸びているのだろう。今日の関西電力の数字を見ると、ピーク時である14時台で13%だ。韓国では配電用変圧器からの電圧を5%下げて対応しているらしい。電圧を下げればその二乗で需要は落ちる。おそらく電圧変動の基準範囲を逸脱することも許されたのだろう。空調を控えるようにとの節電の呼びかけと共にピーク時である14時台には産業用電力の供給調整を行っている。日本とは違って発送電は全国1社だから対応はし易いはずだ。しかし、3%という数字はいかにも厳しい。夏はこれから本格化するだろうから、韓国の人々も大変だろうなと思う。