効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道電力

北海道電力は31日、今冬の電力需給見通しを発表した。過去最大の使用電力を想定した場合、今年12月から来年2月の供給予備率は0.2〜1.9%となり、安定供給の目安としている3%を下回る恐れがあるという。過去最大の使用電力を想定するというのは非現実的だろう。本来昨年末からの冬の需要ピークがどれだけだったかを前提にすべきだ。でなければ、いま再稼働ができない状態で置かれている泊原発の再稼働の必要性を強調するための予測数字だと思われても仕方がないだろう。前の冬の最大電力需要を見ても供給予備率が低いとすれば確かにこれは問題だ。北海道電力管内では冬の暖房に使われる電力が多く、冬にピーク需要が発生する。東京電力は需要が低い時期だから融通できれば良いのだが、困ったことに北海道と本州の間を結ぶ連系線の容量が60万キロワットしかないから、融通できたとしても量が少なく解決策にはならない。そうなると消費者の側で自衛策を講じるところが増えるだろう。そのような目的に使える蓄電池もいろいろなメーカーから商品化されて市場に出始めている。値段も急速にさがりつつある。今日の報道では冷蔵庫を動かせるほど力のある家庭規模の蓄電池が12万円そこそこで入手可能だという。計画停電対応は可能になるかもしれない。問題は北海道で冬の厳寒期に長い停電があると、暖房が止まって室内温度が急速に下がり、命に関わる怖れも出てくる。ますます自衛策が必要になるかもしれない。