効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

捨てられるエネルギーの回収

コージェネレーションは、発電時に発生する熱エネルギーを回収して総合効率を大幅に高めている。現在の危機的電力供給不足に対応して分散型発電を設置する必要が高いが、発電だけだと効率が低くなるため、政府はコージェネレーションを推奨する策としてコージェネ推進室を新たに作って奨励策の検討を始めている。しかし、まだ未利用の排エネルギーは多い。
最近得た情報だが、空調機器のシステムを販売しているIBテクノスが、大規模空調設備から排出される空気の圧力で小型の風力発電を駆動する設備を発表し販売を始めた。風力発電というと、これまでは大概数枚の羽根で発電機を回すようになっているが、この装置では、10数枚の羽根を持ち、高速回転させることによって高効率で発電できるようになっている。1キロワット出力で直径が60センチほどだから何とか空調設備の排気ダクトに取り付けられるサイズ。従来の形式だと2メートルの直径が必要。しかも、風速30メートルに耐えられるというから、これまでの風力発電の常識から大きく外れている。面白い着想だ。このように大量の空気が高圧で排出される事例は少なくないはずだし、コストも大きくはなさそうだ。既に注文が来ているというから、普及する商品になるかもしれない。