効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国からLNG輸入

中部電力大阪ガスが手を組んで、テキサス州から2017年からLNGを年間220万トン輸入するという計画が発表された。以前に述べたように、この実現には日本が自由貿易協定を結んでいないために米国政府の認可が必要だが、もし日本がTTPに参加することを認めればそれは必要なくなる可能性もある。このLNGは、両社が米国で天然ガスを調達してLNGに加工するのを依頼するというビジネスモデルになっているのは面白い。米国の天然ガス田プロジェクトに日本から参加していることで得ている権益を利用しているのだろう。別の場所で生産された天然ガスLNG製造会社にスワップして加工料だけ支払うことになる。このLNG輸送には特別に新たなLNG輸送船を作る必要があるかもしれない。多分パナマ運河回りになるだろうからだ。米国の天然ガス価格はこれから大きく下がると言われているから、輸送コストを考えても原油価格にリンクしている中東からの輸入価格より低くなることは確実。今後の対日本LNG価格の動きに影響を与えるだろう。中部電力大阪ガスを結ぶ天然ガス幹線ができているはずだから、相互に需給を調整することができるのも独自性のあるメリットだ。