効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

雪のエネルギー利用

自然の低温エネルギーの利用を検索していたら、奈良新聞の記事が出てきた。「奈良時代に氷を長期保存した「氷室(ひむろ)」の再現に取り組んでいる御所市樋野、市立葛小学校(丸山恒央校長、児童70人)で5月7日、6年生15人が氷室を開封した。封印した氷塊計700キロのうち174・3キロ分が残っており、過去最高の数字に校内は歓喜に包まれた。総合学習で行っている氷室は今回が8回目の挑戦。今年は1月19日に氷塊を封印し、深さ約2メートルの氷室に109日間保存した。昨年の計24・3キロから記録を伸ばすため、氷塊をドーム型にするなど工夫を凝らした。児童らは交代で断熱材であるキリのおかくずを取り除く作業をしたが、氷が早い段階で顔をのぞかせると、「世界記録や」「コーヒー豆かカブトムシみたいなかたち」と大はしゃぎしていた。残された氷塊は縦約80センチ、横40〜60センチ、高さ約80センチだった。」というもの。意義ある学習をさせているなと感じた。
氷ではなく雪を保存して冷房に使うことは豪雪地帯で試みられているとは聞いていたが、具体的なことは知らなかった。だがこの26日、トヨタ自動車北海道苫小牧市)が、冬の間に集めた雪を冷房に活用する「雪冷房」を地元関係者らに公開したという記事にも出くわした。雪冷房に使う雪山は工場横の敷地にあり、高さ約2メートル、幅約10メートルほど。冬の間に貯蔵し木製チップを上にかけて保管。雪山からダクトを通じて冷気を工場に送り空調に利用している。9月ごろまで使える見込みで冷気はセ氏15〜17度ほどというから、空調用電力を大きく引き下げることができるだろう。雪が近くで入手できるなら、初期投資も大きくはないから投資回収も早いはず。これから電力価格の上昇が確実だから、このような自然の冷気を利用するシステムが普及するに違いない。