効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LNGとLPGの輸入

今日の日経新聞夕刊の一面を見て最初驚いた。一見、2016年には米国からのLNG輸入が決まったような見出しだったからだ。中の記事を読むと、これは日本政府が希望する予定だということが分かったが、米国からある程度見込みのある回答があって、この発表がされたのかどうかは確かではない。今米国で着手されたLNG液化プラントの工事が完成する日程に合わせたもののようだ。だが、米国政府がこの予定に簡単に同意するとは思えない。 日米間の政治問題となる可能性がある。これと同じ欄に、米国からのLPG輸入をするという記事もあって、LPGの対日輸出については米国政府の許可を貰う必要はないと知った。LPGはほとんど中東から輸入されていて、その価格は原油価格連動で日本は高く買っている。LPGは石油精製の過程で生産されるから、米国からの輸入は輸送手段さえ確保されればすぐにでもできるだろう。パナマ運河の拡張工事が終わり、産出地の米国南部から日本に通航する船舶が増える14年から輸入を始める計画だと報じられているので、すぐ大量に輸入するのは難しそうだ。当面は日本着価格が大きく下がるとは量的に見て考えにくい。ただ、現在でのLPG価格はLNG価格より高いはずだから、日本のLPG供給事業者にとっては朗報かもしれない。いずれにしろ不確定要素の多いことではある。