効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

シェールガス・オイル生産のネック

シェールガスシェールオイルの生産に大量の水が使われているが、その中に混ぜるものに、ソースやアイスクリームの原料であるガラナ豆から作った粉末のり状のものが必要で、その生産量がシェールガス・シェールオイルの開発を左右するものになっているという。この需要の急増が、この栽培をしているインド北部の貧しい農民に大きな収入をもたらしているらしい。インドはこの豆の世界最大の生産国だが、この豆自体の輸出を禁止しているため、一種ののりはインドで生産されている。しかし、栽培量に限りがあるため、その価格が急騰している。豆のキロ当たり60ルピーだった価格が、昨年には500ルピーになって、農民に大きな収入をもたらしており、栽培量も今後大きく伸びそうだ。米国の新しいガスと石油の生産には、年間30万トン近い量ののりが必要で、その入手ができないために生産を中止するのを余儀なくされたところもあるという。心配になるのは、この豆が食品の原料でもあるために、サトウキビやトウモロコシについて言われているのと同じように、エネルギー生産のために従来からの需要が大きく圧迫される可能性があるということだ。またこの栽培のために、農地や森林が振り向けられて、地球温暖化防止には大きなマイナスとなるかもしれない。世界のガラナ豆生産地には大きなプレゼントになるのだが、長期的に見てプラスなのかマイナスなのか分からない。食料生産とエネルギー生産のせめぎ合いになりそうだ。