大飯原発3，4号機の再稼働が正式に決まった。後からこのブログを見ればいつ決まったか分かるようにメモ代わりに書いている。野田首相の決定は､大きな反対が出にくくなった上手なタイミングで行われたように思える。最速7月24日に再稼働と報じられているが、専門家に聞いたところでは、2基同時に立ち上げることはできないそうだ。いろいろな目的に使う蒸気発生器の能力が一基分しかないためだ。だから3号機が7月8日、4号機が24日となる。だが、これで順調に手順が進む保証はない。無数の配管系統の洗浄だけでもなかなか難しいそうだ。また、再稼働後も、運転が順調に維持できるとも断言できないそうだ。長く停止していたために、いろいろ未経験なことが発生する可能性があるからだ。ずれ込んで8月にかかるとした場合、電力需要のピークが2基の稼動より前に出てきたら、節電をしても計画停電をせざるを得なくなる。この意味でも微妙な時期に正式決定をしたのだと言える。ここまで来たのだから、関電には腕を発揮してほしいと思う。次に控えている四国電力の伊方原発はまだ安全審査が終わっていないから、当分稼動はできない。他の原発がどうなるかも、大飯の再稼働状況が左右することになる。
