効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

振動発電

曲げたりぶったたいたりすると電気を発生する金属は昔からあった。だが、取り出せる電流が非常に小さいために、それを意味のある発電には使えなかった。電気を貯めておいてセンサーを駆動するレベルのものはこの日記で紹介したこともある。それに追加するものになるが、弘前大学の先生が、起電力がこれまでのものの3〜4倍ある合金を開発したそうだ。鉄とコバルトの合金で、数十ヘルツの周波数で振動させたとき、長さ2センチ、幅2ミリ、厚さ1ミリで約0.1ワットの発電出力が確認されたという。これは従来の鉄・ガリウム合金のものの約2.5倍。確かに、10個積み重ねると1ワットだから応用範囲は飛躍的に大きくなるだろう。低周波で振動するものは五万とある。床、自動車のダンパー、電車の振動など身近にも多い。将来大型化できれば、海流で振動させて発電することもできるそうだ。振動で発生する電力を貯蔵するにはどうしても蓄電させる必要があるが、小さなものならキャパシターとの組み合わせで駆動できるだろう。身近にある再生可能エネルギーを利用する方法がこれからも登場するに違いない。やはりここで紹介した振動を歯車に伝えてバネにエネルギーを蓄え、必要な時にそのバネを使って小さな発電機を回して電力を得るのも面白い。今後が楽しみだ。