効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パナソニックが全水素燃料電池5kWを商品化

パナソニックは11月1日、水素社会の実現に向けた取り組みを加速するため、2021年4月を目途に、水素を直接利用して発電する「純水素燃料電池」を製品化すると発表した。この純水素燃料電池の発電出力目標は5kWで、水素ステーションや商業施設などでの使用を想定しているとのこと。複数台の連携運転も想定している。パナソニックは都市ガスとLPGを理フォーミングして作る水素で発電するエネファーム(700ワット)を製造販売しているから、水素で発電する技術の蓄積は大きいはずだ。またエネファームを作っていた東芝がその製造販売を昨年だったか停止し、その水素技術を使った太陽光発電で水を電気分解して得られる水素の利用をするシステムを製品化して販売している。パナソニックがどういう水素戦略をとるかに関心があったのだが、純水素で発電する燃料電池の大型化に向かったのを見て、水素化の進展の方向が見えてきた気がする。この場合、水素の貯蔵もする必要があるが、その方式については報じられていない。

今回製品化する純水素燃料電池の目標スペックは、発電出力5kW、定格発電効率が57%(LHV/低位発熱量)、本体サイズが900 ミリ(W)×500ミリ(D)×1800ミリ(H)、重量は約250キログラム。出力方式は、モノジェネ式(発電した電力のみを使用する方式)/コージェネ式(発電した電力に加えて、発電時に発生する熱でお湯を沸かして利用する方式)。モノジェネの場合熱は捨てることになる。固体高分子電解質型のものとしては発電効率が高いが、熱を捨てるのは勿体ない。さらには、商業施設での利用の場合、太陽光発電があることを前提にしているのだろうか。燃料電池エネファームの完成度を見ると、2021年の製品化目標は遅いような気もする。

昨夕、出雲旅行から帰ってこの日記をアップしようと思ったら、おそらく使っているネット会社で、トラブルがあったのだろう、インターネットにアクセスできず、諦めたために連続掲載記録が途切れたのは残念。