効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国とノルウェーがエネルギー政策協定

海外から貰った情報で知ったが、英国とノルウェーが最近エネルギー政策協定を結んだそうだ。英国側は、急増する風力発電、特に洋上風力発電の増加に伴って、出力変動の制御が難しくなっているのを、水力発電が多いノルウェーから電力を買って、補って貰おうということだ。ノルウェーとすれば、電力を輸出輸入することで収益が上げられる。このためには両国を結ぶ高圧送電線を北海に敷設しなければならないが、この計画はすでにできている。これから北海には大量の洋上風力発電が設置されようとしているが、ノルウェーはこれを新たなビジネスチャンスと歓迎しているはずだ。また、北海にはまだ石油と天然ガスが埋蔵されている。両国が協力して掘削をすれば、計画のリスクをシェアすることができて、将来のエネルギー供給にも重要となる。再生可能エネルギーと合わせて両国のエネルギー安全保障に大きく貢献することになる。いずれドイツも同じことを考えるか、この協定に参加することも予想される。ドイツは膨大な量の洋上風力発電建設を推進しようとしているからだ。ただ、ドイツの場合、国を縦に貫く大規模な送電線を建設するという課題が存在している。自治体や住民の建設反対もあるので、計画は遅れそうだ。この観点からもノルウェーとの取引は有効かもしれない。