効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メガソーラーのデザイン

日本でもメガソーラーがあちこちで実現する段階に入ってきた。だが、いつまであのセルパネルをずらりと隙間なく並べる方式を続けるつもりだろうか。そろそろ環境との馴染みを考えながら太陽光の取り入れを損なわない、建築デザインができないかと思う。前にここで紹介した、花の栽培をする農地の上に、その栽培事業を阻害しない、むしろ栽培環境を守るような設置の仕方をする事業者のことを考えると、いま休耕田であったり耕作放棄であるスペースに、日射量が少なくても良い農作物を育てるようなデザインはできないだろうか。そこで、今日大学で議論したフラクタル関数的なパネルの設置である。樹木の枝葉は、光を全部遮るのではなく、下草がうまく育つような光を透過するように生えている。樹木が集まっているときにも、おそらく相互に情報交換するみたいに、全体最適ができるような成長をするのだろう。電池パネルも、樹木構造のように組み合わせることで、景観を損なわないような方式で組み上げることが可能ではないか。無骨な板の行列ばかり田舎にできるのは長い目で見たときに決して良いことではない。セルとセルの間に光を拡散させる硝子なり樹脂のレンズを挟んで、パネルの下にも光が届くようにすることから始めても良い。そしてそれを上部に延ばすことで、デザインコンペをしても良いのではないかと思うくらいだ。当然建設コストはかかるが、地域特性を表すものとして観光資源にもなる可能性もあり、コスト効果は出るだろうと思う。ソフトバンクが全国展開するメガソーラーの一部にでも採用してくれないかしら。