効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロシアが英国に原発建設?

英字新聞が、英国の原発をロシアの国営原子力企業ロサトムが建設しようと計画していると報じている。英国の電力業界は自由化が進んでいるために原発建設に必要な資金を調達することができない。これまでもドイツの電力会社が建設をしようとしていたのだが、ドイツが脱原発を決めたため、建設参加をあきらめたという経過がある。ロシアの参画には批判が巻き起こっているようだが、いま英国が期待しているフランスのEDFの参加は、来月に予定されている大統領選挙の結果次第では、成立しない可能性もある。そうすると政府の支援がなければ十分な資金集めができない現状では、本当に原発を建設することを英国が考えているとすれば、ロシア依存にならざるを得ないようだ。チェルノブイリ原発事故からの放射能汚染が英国の羊にも及んでいるのだから、英国での拒否反応は大きくなりそうだが、最終的には英国のエネルギー政策次第となるとのこと。ただ、原発に関する安全規制が、英国とロシアではかなり違っていると言われる。今後どのように展開するか分からないが、福島原発の事故で世界の原発建設がストップしているわけではないことがよく分かる。