効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原発の再稼働申請

北海道、関西、四国、九州の電力4社による原発の安全審査申請が出された。今日行われたことを後から振り返ることができるように、メモとして書いている。北海道電力泊原発の1〜3号機を始めとする5原発10基。関電は高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3、4号機(同県おおい町)、四電は伊方原発3号機(愛媛県伊方町)、九電は川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)だが、四国電力の伊方が再開の筆頭になる可能性がいわれている。活断層がないからだ。
だが、どれもこの夏の稼働は無理。今日全国で梅雨が明けて、猛暑がやってきた中で、発電能力不足を電力会社同士の相互融通で対応しきれるかどうか。太陽光発電も期待したほどの稼動状態ではないようだが、多少の時間がかかっても、エネルギーの効率的な消費も含めた分散型エネルギー源の普及を促進することがこれからの日本に、そして世界に求められるだろう。既存の原発の一部が再稼働しても、稼動期間は短期になるはずだ。大規模火力発電の増設も必要だが、規模の小さいコージェネなどが普及すれば、これらが一斉に停止する可能性はゼロに近い。この普及にはコストがかかるのは確かだが、大規模集中型設備よりも総合効率は高くなるし、出力が変動する自然エネルギーを補佐して系統を安定化させることもできる。発電コストも総合的に考えれば大型と大差はないともいわれる。数年先には原発の稼動はできなくなることを前提にした対応が求められているのだと思う。