効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

関電の火力発電所トラブル停止

今日30日の午前0時35分、関西電力の堺港火力3号機が蒸気圧力調整弁の開閉に不具合が生じて、手動で運転を停止したようだ。天然ガスを燃料にしたコンバインド・サイクル発電で、発電効率は高い。定格出力は40万キロワットだから、半端なものではない。もしこれが需要に対する供給力がつつ一杯の時に起きたら、それが原因となる停電が起きないという保証はない。27日にそのような可能性について書いたブログに、備えをする必要があるというコメントをいただいたが、停電が起きる可能性への対応をユーザーそれぞれが考えておく必要はあるだろう。今回のトラブルで停止した設備は、この弁を分解点検して数日中に運転を再開できると報じられている。今日は月曜日だから、寒さが一向に緩む気配を見せない中で、関西電力はウイークデーの電力需要に40万キロワットが失われた状態で対応しなくてはならない。同社の電気予報によると、17時45分更新の電力使用率が89%、今日の22時まで80%超え、その後下がると出ている。トラブルが続かないことを願うしかない。需要が低い深夜での手動停止だから需要への対応をしてから停止できたのだろう。だが、需要のピーク時に突然運転が停まることがないとは言えない。供給力の急減に対する対応は、余裕がないときには難しさが高くなる。電力会社への一般消費者からの信頼はまだ損なわれていないようだから、もう少し警告を発しても良いのではなかろうか。綱渡り状態であることは間違いないのだから。