効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メガソーラー

日本の再生可能エネルギーとしては、太陽光発電が主力となっている。最近各地でメガソーラーが稼動を始めたり、新しい計画が立てられたりしている。それについて日頃気になっているのは、休耕田とか耕作放棄地に太陽電池パネルを設置しようということが政府レベルでも推進されているということだ。すでに取付が行われた農地もあるだろう。しかし、この面積が大幅に拡大すると、その所在地周辺の自然環境を大きく変えてしまい、これまで維持されてきた自然循環の輪を回復不可能なほど損なってしまうのではないかが心配だということだ。まず長期的に見て耕作できる土地を確保する必要があるはずだ。食糧自給率を上げるためにも将来使えるような状態を維持するべきではないか。パネルが設置されると、その陰になるところの植生だけでなく、地中に住む細菌類も含めて、全てが消滅するかも知れない。また、太陽エネルギー吸収のバランスがこれまでとは大きく違う様相を呈するかも知れない。農地としてまったく使えなくなるのではないか。ちょうどいま、人間が自分の都合でもちこんだ外来種のために、在来種の生物が消滅しかかっているのと同じことだ。影響が出てきてからでは回復させるのは難しい。昔からの荒廃地であればその利用という意味もあるが、もともと人手をかけて農地に育て上げたものは、日本にとっての貴重な財産だ。それを目先のエネルギー問題、環境問題解決策という理由で破壊してしまって良いのだろうか。新たな環境問題も発生する可能性もある。どこかで線引きをすべきだと思っている。