効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

悪いことが重ならないように

中国電力は18日、島根県浜田市の三隅発電所1号機(石炭火力、100万キロワット)の運転を止めたと発表した。ボイラー内で蒸気漏れが発生したとみられ、運転再開は修理が終わるとみられる2〜4週間後の見通し。停止により、管内の夏場の最大需要1165万キロワット(予測)に対し、供給力は1217万キロワットとなる。中国電力関西電力にいま融通をしている。悪いことは重なるものだ。これで中国電力の融通余裕も少なくなっている。四国電力伊方原発3号機の稼動もこの夏には再開されそうにないから、四国から関西への融通も難しくなる。中国電力四国電力ももともと総発電規模が関西電力に比較して小さいから、100万キロが脱落するのは本体に大きく響く。これまでは関西から近辺に融通するのが通常だったろうが、九州電力玄海原発の再開が難しくなっている。西日本全体が供給力不足になっていることになる。
こういうときに良くいわれる悪いことが重なって起きることがないように願う。昨年までであれば、今回の中国電力の一基が故障で停止したなど報じられることはなかっただろう。しかし、今年は軽微なトラブルであっても火力発電所が停まらないとも限らない。これまでなら、軽微なトラブルでも止めて点検する余裕があったが、いまは多少無理をしてでも運転を継続しようとするかもしれない。それが新たなトラブルを招かないとも限らない。政治判断の犠牲になった側面が強いだけに、電力会社も気の毒だとは思う。何とか大停電にならないように、部分的な停電で大停電を回避する計画を立ててほしい。その上で部分停電をさせなくても済めば良い。西日本で計画停電はまだ発表されていないが、その可能性があるのなら、早く発表した方が良い。そしてその内容は東京でやったよりもスマートなものであってほしい。