効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良県3市の環境対応を聞く

今日午後、奈良の市民グループ、「サークルおてんとさん」が主催する「奈良の市長たちが語るこれからの環境政策」シンポジウムに参加した。近鉄奈良駅近くにある奈良県文化会館で開かれたもの。このグループはこれまでもっと地味なところで講演会を開いていたが、今回は、仲川げん奈良市長、森下 豊橿原市長、山下 真生駒市長がそろい踏みするというシンポジウムだけに場所も選んだようだ。開催時間少し前に到着して部屋に入ったら、ほとんど席がないくらいの聴衆が集まっていた。最終150人は超えていただろう。市民グループの企画するシンポジウムに市長本人が、しかもパネル討議という準備がしにくい会合に出たのは全国的に見ても珍しいのではないか。
基調講演は気候ネットワーク代表の浅岡美恵氏で、「大震災・原発事故を受けて 地域の地球温暖化対策」がテーマだったが、地域よりも世界の環境対応に時間をとられてしまったのは残念だった。3市長の発表と討議は非常に面白かった。それぞれの環境対応を具体的に比較できたからだ。もっとも具体的に進展させているなと感じさせたのが生駒市。まだ抽象論が多いなというのが奈良市。その中間が橿原市という印象。山下生駒市長はいま2期目だが、最初の就任のころ、住所が生駒市ではない等、いろいろ悪評が報じられて居たので変な人かと思っていたのだが、今日の話を聞いて、自分の方針をはっきり周辺に示せる人なのだなと感じた。生駒市の環境エネルギー政策が全国に独自政策として評価されるようになるのではないか。
意外だったのは、お互いに近くにある市が、相互に連携して施策を検討する機会がこれまでなかったように見えるということだった。討議の中でも連携の必要性が語られたのだが、この会合がきっかけで地方自治体としての連携が奈良で進むとしたら、この市民グループが果たした役割は大きい。