効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国の風力発電

中国政府は最近再生可能エネルギー開発の5カ年計画を作っている。そこでは2015年までに風力発電を現在の4千万キロワットから1億キロワットに増強している。別の情報では、2020年に2億キロワット、2030年に4億キロワット、2050年までに10億キロワットにするという目標を設定しているそうだ。2050年の10億キロワットは、電力需要の17パーセントが風力発電からになると言うことらしい。また、2020年までに洋上風力発電のコストが石炭火力発電のそれと同じになると予測しているという。陸上の風力発電から次第に軸足を沿岸部に近い洋上風力に移し、2031年から2050年の間に、陸上、沿岸近く、遠い沖合までを全て対象にして開発させることにもしているようだ。
中国の電力需要はこれからますます伸びるだろうが、石炭火力発電の増強には環境面で次第に問題が大きくなってくる。そのため、需給ギャップを塞ぐ主力が風力だという位置づけになっている。この実現には、中国全土の系統を充実し、スマートグリッドを完成したものにする必要がある。その間に、中国は世界の風力発電と系統管理に関わる市場で、1〜2を争う位置を獲得するのではないか。その時日本はどういう位置にあるだろうか。