効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電の技術

海外の太陽光発電に関する資料を見ていたら、太陽からの光エネルギー以外を起源とする素粒子のエネルギーのようなものを取り込んで、見かけ上太陽光を電力に変換する効率が100%を超える技術の開発が進んでいるということだった。内容が難しくてよく理解できなかったが、太陽光発電の技術進歩は日進月歩のようだ。したがって、その製造コストもこれからまだ急速に下がる余地があり、それを想定した将来の普及を予測する必要があると感じていた。
今日読んだ英文読売の記事では、三菱ケミカルホールディングが有機半導体を使った新しい太陽電池素材を開発し、これを使ったセルの太陽光変換効率が11%になると報じられている。これまで、この種の素材を使ったものは、コストは安いし印刷でも作れるということで期待はされていたが、変換効率が1桁台で、実用にはまだ届かないと考えられていた。しかし、いま普及しているセルの変換効率は14〜15%だから、報道された有機素材は大きく見劣りする物ではない。そして製造コストは大幅に下がるし、取付も屋根やパネル形式だけではなく、形状を柔軟に変えることができるために、壁や曲線形の屋根などにも直接取り付けできる。また、重量も大幅に小さくなる。だから自動車の屋根やカーテンなどに取り付けることもできるという。
もう数年の内に、太陽電池からの発電コストがぐっと下がると考えて将来像を描くべきかもしれない。