効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

REN21とISEP

いま脱原発の実現に向け、そして再生可能エネルギーの大量導入に向けて活躍している飯田哲也氏が所長をしている特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)から資料が送られてきた。REN21(自然エネルギー政策ネットワーク)から発行された報告書の日本語訳「自然エネルギー世界白書2011」だ。7月に出された英語版はすでに入手して利用していたし、日本語版ができることは知っていたが、これを手にとって読むと、人手を掛けた貴重な資料だとあらためて感じている。原文名はRenewables 2011, Global Status Report。
REN21は自然エネルギーへの急速な移行を目指して、世界中の多岐に亘るステークホルダーの統率力を結集するために2005年に設立されたと、その序文に述べられている。Global Status Reportは毎年発行され、世界各国の自然エネルギー導入に関する詳細なデータが出ているので、よく利用させて貰っている。これを見ていると、日本が世界でも極めて特異な自然エネルギー導入状況にあることがよく分かる。オンラインで各国別、地域別の情報が、www.map.ren21.net で見ることができる。全体を取りまとめたStatus Reportはpdfファイルでダウンロードできる。116ページのものだが、数字をグラフで表示しているのを見るだけで理解できる部分が多い。2010年には、世界の最終エネルギー消費の16%が自然エネルギーで賄われ、年末までには全ての発電容量の4分の一を占め、世界の電力供給の5分の一を担っているとされ、自然エネルギーに対する投資は新記録の2110億米ドルで前年の32%増と推計されている。
環境エネルギー政策研究所のホームページ(http://www.isep.or.jp/)にアクセすると、2010年日本語版がpdfファイルで入手できる。いずれ2011年版も入手できるようになるだろう。こちらがいただいた紙媒体のものは有料で確か1000円。