効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

世界人口

国連人口基金(UNFPA)の試算によると31日、世界の人口が70億人に達したとのことです。米国の調査では来年になるとされています。いずれにしろ、世界人口が大きくなることを印象づけるものです。同基金によると、今世紀末までに世界の人口が100億人に達すると予測。21年にインドが中国を抜き世界1位になるそうだし、中国は50年までに人口減に転じる一方で、インドは60年ごろまで増加が続き、ピーク時には17億人に達するということです。世界の人口が31日に70億に達したとの推計に合わせ、国連人口基金(UNFPA)東京事務所は、31日に生まれた赤ちゃんに「70億人目の赤ちゃんの一人」認定証を発行するということです。70億人目というのは記念になりますが、心から喜んで良いのかどうかは分かりません。日本の人口が減少に転じていますから、それを少しでも防止しているという意味の方が大きいかもしれません。
この人口増加がどんどん増える中心はインドであり、当面は中国です。その人口増が、必然的にエネルギー需要増に直結します。日本や欧米では人口が減少なり横ばいとなるのですが、発展途上国で人口が増加すれば、いま一人当たりエネルギー消費量が少ないものが、生活水準の向上を目指すと共に急上昇して世界のエネルギー市場を圧迫することになるでしょう。先進国並みの生活を望むのを否定することはできませんから、先進国で開発されるエネルギー効率の高い設備機器を使って貰って、できるだけエネルギー消費の上昇を抑制して貰わなければなりません。中国やインドも、エネルギー効率を上げるために、各地でスマートシティー・プロジェクトを立ち上げています。アフリカ諸国も同様です。これに日本も各地で参画していますが、単なる儲け仕事ではなく、人間社会が危機に陥らないようにするプロジェクトとして頑張ってほしいものです。