カリフォルニアはここ数年、米国のエネルギー効率を評価する機関のスコアーでトップでした。ところが最近発表されたスコアーカードで、マサチュセッツ州にその座を奪われて2位になっています。全体評価と各州別のエネルギー効率政策、電力消費、輸送などと各部門をランキングし、その総合評価ということだから、その基準によっては変動する要素もあるし、日本との比較も難しいでしょう。しかし、カリフォルニアでは電力がジャブジャブ使われていると思っていたが、記憶する報道資料で、一人当たり電力消費で見ると日本はカリフォルニア州のそれより多いということでした。
今回の発表で示されたトップテンは、マサチュセッツ、カリフォルニア、ニューヨーク、オレゴン、ヴァーモント、ワシントン、ロードアイランド、ミネソタ、コネチカット、メリーランドとなっていますが、5位が三つ同スコア、8位が2つ同スコアとなっています。その内容を詳細に見たわけではありませんが、評価対象の中で最も点数が多く配分されているのが、各州の効率化推進プログラム(政策)で、全体が50点の内、20点が配分されています。次いで、運輸関連、そして建物基準など全体で6項目になっています。
これは日本にも参考になるのではでしょうか。米国の場合、各州が電力・ガス会社などを規制し、車についても州単位に政策を持っています。国の大きさ、歴史が異なるために同一には論じられませんが、日本でも県・市単位にこのような評価をしてみることはできないでしょうか。いま各地でスマートシティーなどのプロジェクトが進められていますが、エネルギー効率の領域はほとんど国任せになっているのが現状だと理解しています。地域の時代というのですから、どれほど効率が向上したかの実績を公表して、競争させれば、新たなアイデアも出てくるのではないでしょうか。
データは、http://aceee.org/ で入手できます。英語ですが。