効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

熱の利用促進

今日も強烈に暑い。病院へ定期的なチェックを受けに行ったが、冷房の効いている病院から外へ出たときにはヒートショックを感じたくらいだった。この熱の利用分野を開拓できないだろうか。米国のマサチュセッツ州を中心として、再生可能エネルギーの1つに熱を組み込もうとする動きがあり、それに向けた法案が州議会に提出されたという。米国の北東部は、暖房用に石油を使う比率が極めて高い。この辺りの州でもRPS (Renewables Portfolio Standard) を定めているが、マサチュセッツ州は2020年で22.1%とカリフォルニア州の33%に比べると遙かに低い。
この比率は州内の大手電力ガス会社に義務づけられるのだが、これに地中熱、バイオマスの熱、太陽熱をRPSの計算に組み込もうということのようだ。この場合、熱を電力ガス会社は買い取る義務が生まれるはずだ。ただ熱は計量を適切に行う技術が確立していない。熱の精密測定器は非常に高価でもある。これをどのように克服するかはよく分からないが、何か擬制的な計算法を使うか、熱機器の設置数で概数的な数値を当てはめるのかもしれない。
日本でも昔、石油ショック太陽光パネルが大普及したが、今ではその設置数はなかなか上がらない。日本ではRPSに代えてFIT(固定価格買い取り制度)を導入しているが、これは対象が全て発電された電力を対象にしている。FITでなくても東京都が行っている太陽熱パネルに補助金を出すように、もう少し国としての促進策が出せないだろうか。固定資産税の減額でも良い。そしてそれを再生可能エネルギーとして数値化できれば良いのだが、マサチュセッツ州の具体的なやり方を調べてみることにしよう。