効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

SOFCの商品化

10月17日からJX日鉱日石エネルギーが固体電解質家庭用燃料電池SOFC)を商品として販売を始めたはず。我が家に作動中のものは国のフィールドテストに従ったもので、この後商品化まで1〜2年はかかると思っていた。しかも永年研究をしてきたガス会社ではなくて、JXであることに驚いた。しかもこれにはバックアップ用の瞬間式ボイラーまで一体化していて、それで270万円は極めて安いと思う。現在市販されている高分子電解質燃料電池より安い。JXとして、将来の灯油市場もにらんで思い切った価格設定をしたものだろう。さらに、停電時も稼動を継続するための蓄電池も開発している。東京地区で計画停電が行われた時に、燃料電池も一緒に停まってしまったことから、このような自立運転ができるものを開発するよう求める消費者が多かった。大手のガス会社もこの機能をつけたものを開発中だが、商品化はまだしていない。またSOFCタイプの商品化はガス事業からはまだ公式には発表されていない。
ある程度見切り発車したのだと思うのは、今年はモニターとして協力できる270件だけに販売するというのだから、性能、特に安定性にまだ自信がないのだろう。しかしよく踏み切ったものだ。家庭用としてのSOFC商品化は世界初めてのはず。欧米市場への展開も当然考えているはずで、期待半分、疑問半分でこのニュースを読んだ。