効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ソフトバンクが燃料電池事業を

今日の新聞記事で驚かされた。ソフトバンクが米国カリフォルニア州のBloom Energyというベンチャーが開発した固体酸化物電解質を使った200キロワット/ユニットの燃料電池SOFC)を日本へ導入する事業を始めるということだ。10億円ずつ出資し設立したブルームエナジー・ジャパン(東京・港)が事業を手掛ける。この規模のSOFCは日本でまだ商品化されていない。興味がさらに出るのは、Bloom Energyのビジネスモデルを取り入れたということだ。それは設備、メンテ、燃料(多分天然ガスだが、バイオガスも使える)のコストをソフトバンク側が負担し、ユーザーには電気代を払って貰うというやり方だ。火力発電などに比べ発電効率が高く(50%以上)、長期契約のため、電力会社から同じ期間、電力を買う場合と比べてコストを抑えられる見通しだと報じられている。
Bloom Energyは既に大手のIT企業やショッピングセンターなどにかなりの販売実績があり、今年には上場するかもしれないとされている。しかし、一方ではこのユニットの信頼性に疑問を持つ論者もいる。同社のSOFCは排熱回収をする設計になっていないので、熱利用を考える必要がないという利点もある。しかし、ソフトバンク燃料電池販売事業にまで手を伸ばすとは思っても見なかった。最初のユーザーはソフトバンク自体で、福岡市にある自社ビルに設置するという。始めた以上は成功させてほしいものだ。