効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

点滴

今回の大手術後、身動きもできない当初、10本を超える点滴のチューブにつながれていました。そこで気づいたのですが、一本一本に一つずつ投入量を制御する電子機器がついているということでした。これまで点滴は液体の自然の重さを利用して身体に入れるものだと思っていましたが、大きな間違いであることを知ったのです。その電子機器は賢くて、何か異常があると警報を出します。自分が居たのが救急救命センターの部屋で、20近いベッドがあって、どれかがピーピーと音を立て、看護師が確認に行き必要な操作をするので、自分のベッドが部屋の騒音の主因となることもありました。
さらに気づいたのは、一つ一つが電気コードでコンセントに接続され、明らかに常に交流・直流変換が行われ、そこで変換ロスが発生しているということでした。直流用のプラグがあるものもありましたが、利用されてはいません。大病院になるとこの機器が大量に常時使用されていますから、全体の交直変換ロスを合わせると馬鹿にならない電力が熱を発生するだけになっていることになります。これを全部直流で結んでやればその損失をなくすることができます。一つ一つには蓄電池も付けられて、停電や移動に備えて30分ほどは機器を稼動できるようにもなっていますので、直流で駆動するシステムへの変更は簡単でしょう。
病院の熱消費は大きいですから、それに見合ったコージェネレーションを設置すれば、停電への備えもできますし、もし電力が常時余るとすれば、売電、あるいは地域への電力供給をすることができるはずです。そのときに非常用の大型蓄電池が当然設置されますから、そこから全館に照明用も含めた直流ラインを各部屋に設置すれば良いのではないかと思った次第です。コスト的にも引き合うだろうと思います。新しい病院を建てるときには是非検討してほしいものです。