効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

関西電力の供給力広報

東京電力東日本大震災による福島第一原発の事故などによって供給力不足になったことから、ホームページを使って供給力の現状を広く一般に知らせるようになった。
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html#
絶えずこれを参照していたが、関西電力もこのような一般広報、電気予報、を始めたと知って、そのページを覗いてみてがっかりした。東電の場合には、すぐグラフが表示される。当日の最大供給能力もグラフ上に表示される。ところが関電のページでは現状がすぐには表示されない。
http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/index.html#
電力の使用状況データダウンロードというセクションがあって、そこをクリックして始めてファイルが示される。そのデータを見てこれは何だと思った。エクセルのデータは昨日と今日の時間別数字が生で示されている。これを見てすぐに現在の状況を判断できる人はいるだろうか。関電の社長が15%削減と突然アナウンスして反発をかったのとよく似ている。情報を出しましたよ、というジェスチャーだけで、本当に一般の人たちが現状を理解して節電するように誘導するために作ったという意図が全く感じられない。このエクセルを使ってグラフを描くことはできるが、それを一般消費者にしろというのか。
ホームページの上の方には、今日の需給状況について「やや厳しい需給状況」という説明が顔のマークと一緒に表示されてはいる。ピーク時供給力も示されている。節電要請の切迫性が全く伝わってこない。関電の社長はこのページのデザインを知っているのだろうか。東電と同じようなグラフを出すようなデザインになっているから、作成が間に合わなかったのかもしれない。それならそれと断りを入れるべき性格のものだ。
どうも気になったからしばらくして他のPCで関電のホームページを眺めてみた。あらら、グラフが出ているではないか。ということは、東電のものと同じということだ。どうして僕のPCではグラフが出ないのだろうか。最近Internet Explorerがバージョンアップしたからだろうか。全部消してしまおうかと思ったが、このように見ることも出来ない人がいることを知って貰うのも良いかと思い、官僚的だなどと書いた一部だけ消すに止めることにした。
関電には申し訳ない表現をしたかもしれない。ただ、東電の後だから、もう少し工夫を加えても良かったのではと思う。