効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

空調の制御

ダイキン工業は、同社のルームエアコンの節電運転をサポートするコントローラー「ミハリモ」(1万2800円)を7月15日に発売するという。節電がビジネスになってきた。いまの空調機は、制御がほとんど赤外線を使った通信で、リモートコントロールが出来るようになっている。しかもこれには全部時計が付いているから、何時からは設定温度を一度上げるという制御は、そのつもりになれば難しい話ではない。しかし、これまで早く商品化するとは予想していなかった。もし可能ならば、動いている空調機が現在どれほどの電力を消費しているかを表示するようにしてくれたら、大いなる消費者教育効果があるだろう。また、コントローラーに無線信号を受信する機能をつけて、電力会社や行政などの無線指令で、1時間ストップという制御をすることもできる。他のメーカーも追随するはず。これは既設の空調機にも取り替えれば使えるから、ヒット商品になるかも。
暑かった昨日のテレビを見ていたら、みんなが節電したものの、4時過ぎになると一斉にクーラーのスイッチを入れたために、普通なら出ないようなピーク需要が発生したらしい。みな節電に協力するのだが、暑いのには変わりはないから、おそらく我慢の限界に来てしまうのだろう。クーラーを止めておく必要はないはず。最初午前中に少し冷え過ぎぐらいにしておいて、それから1時間ごとに設定温度を上げると、上げたとたんにクーラーのモーターは回転数を下げるはず。ゼロではないが、急激に電力消費が落ちることになる。止めておいて、猛烈に暑くなった部屋でクーラーのスイッチを入れたら、それこそフル稼動することになる。それをほとんどの家庭やビルでやるとなると、電力会社にとっては痛し痒し。その備えをしておかねばならぬ。これから生活パターンが変わるかもしれない。それをうまく予測できなければ全面停電のリスクもないとはいえない。