効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ピコ水力発電機

建設機械の電装部品を手掛ける東亜電機工業が、工場の排水や農業用水などで発電できる超小型の小水力発電装置を開発した。水が落ちる際にらせん状の羽根が回転する力で発電する。内蔵する蓄電池に電力をため、夜間の照明などに使う用途を見込む。身近な流水を利用できる点を訴え、3年以内をメドに年間100台の販売を目指す。今年度内から本格的に売り出す。
このピコ発電機、長さ1.57メートル、幅43センチ、取水口は直径10センチというから、本当に可愛い。蓄電池を除いた重さは120キログラム。高さ1メートルの取水口から地面に対して30度の角度で設置する。上から入った水は中の強化プラスチックで出来た螺旋状の羽根車を回転させて発電した後排水溝に流れる。1分間に1800リットルの水を取水口に取り込むと羽根が110回転し、出力60ワットの電気が得られるという。販売価格は70〜80万円。
60ワットというと少ないような感じを受けるが、場所を選べば24時間発電してくれるから、蓄電装置を工夫すればいろいろな用途に使えるだろう。蓄電池がなくても、常時60ワット以下の電力を消費する設備につないでやれば良い。発電しなくても水は流れ落ちてくれるから、電気機器を常時稼働させなくても良いかもしれない。水を汚染することもない。この程度の排水が常時あるところはいくらでもあるはず。既存の設備を改装することなしにこの装置を取り付けることも可能だろう。LED照明などに利用すれば、電圧制御さえしてやれば地下室の照明等なら十分だろう。直流発電だろうから、二つ設置して120ワットにして使うこともできるはず。利用方法次第で、使い勝手が良くメンテもほとんど要らないミニ発電機として普及するのではないか。