効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エネルギーを貰った日

午後から大阪へでかけた。昔働いていた会社で、入社してまもなくの所属で課長として指導してくださった方の傘寿記念の独唱会があったからだ。この方は、声楽のプロになろうか就職しようか悩んだ末、声楽を諦めて就職したと聞いていた。プロになろうと考えたほどだから、自分もその頃やっていた合唱団で聞いても飛び抜けて上手だった。今年82歳。この前喜寿の記念リサイタルには先約があって聴けなかったので、今回が初めて。吹田にある会場の中ホール。会社の人や合唱団仲間などで会場は埋まっていた。
大連で1928年生まれ。大阪に移って大高から京大経済学部。大陸にいるときにロシア人のコーラスで唄に目覚めたそうだ。昔会社の合唱団がどこかで歌ったときに、審査員が、この中に一人プロが入っていると言った。それほどの力量の人。今日のバリトンリサイタルのプログラムはシューマンの歌曲とグノー、ロッシーニのオペラから。賛助出演はソプラノでやはりシューマン。最後に日本歌曲。アンコールはソプラノとともに一曲。プログラムの出だしは声に力が欠けているように感じて心配したが、終わりになるにつれて調子が上がり、大拍手の中で終了した。その後レセプションがあって、会費の一部が震災への寄付となるような配慮もあった。レセプションで聞いたのだが、これまでずっと本格的な練習を続けておられるそうだ。ちょうど10年先輩になる。常に目標を持って前に進むことの大切さを教えて貰った。次は米寿のリサイタルをと皆から言われるほどの歌唱力を維持できるのだから。
今日ロッキーマウンテン研究所のエイモリー・ロビンスから新しい出版物の原稿ができあがったとメールで言ってきた。これから数ヶ月、翻訳にほとんどの時間を注ぎ込まなくてはならないだろう。しかし、それが自分の人生を豊にしてくれると思えば、苦にすることではないと思いながら会場を後にした。