効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

JR西日本が電池駆動の電車を

JR西日本が電池駆動の電車を開発すると発表した。2020年までにリチウムイオン電池のみで走行する鉄道車両を実用化するとのこと。まず電化されていない区間での運行を想定し、20年代に本格的な営業運転を目指している。ディーゼル車と比べ、エネルギーの消費量を10%以上削減できる見通し。東日本旅客鉄道JR東日本)も実用化に取り組んでおり、省エネ型電車の開発が本格化してきた。
以前三鷹にある鉄道総研を訪問したときに、燃料電池と蓄電池を組み合わせた電車に乗せて貰ったことがある。実験車両だが、乗り心地はいつも乗っているJRの電車と全く異なるところはなかった。自動車のように出足が良いということもない。それは乗客の安全を考えれば、立っている人にも揺れが大きくならないようにするのだから当然のこと。その時に、リチウムイオン電池だけで走る路面電車も見せて貰った。この方が早く実用化されると思ったが、JRの電池電車とどちらが早いだろう。
どちらの方式にしろ、止まる駅は決まっているのだから、そこで充電すれば良い。どのような田舎へ行っても電気がない駅はないだろうから、その受電容量を増やすだけで充電設備の設置ができる。 電車の停車時に駅近くの給電設備から架線を通じて車内の電池へ充電するのに障害となることはない。あるとすれば充電時間だろうか。電池にためたエネルギーで加速し、減速時にはモーターから発生したエネルギーを電池へ回収する「回生ブレーキ」を搭載する。複数メーカーの電池で実用性を検証し、20年をめどに実用化したい考えだと報じられている。
回生ブレーキだけではなく、振動を利用した発電からの電気を貯めたりすることも考えられる。コストが上がることになるから全部にこのような余計なものをつける必要はないが、多分乗客は楽しむだろうと思う。つり革を引っ張ったら発電するようなアイデアを募ったら、面白いものが出てくるに違いない。