効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東芝がスマートメーター事業に進出

海外からの情報で動きがあることは知っていたのだが、東芝がスイスのメーターシステムメーカー、ランディス・ギア社を買収することがほぼ決まったと日本の新聞にも報じられた。東日本大震災の後東京電力管内で電力供給能力不足が大きな問題となり、さらに、中部電力浜岡原発地震の確率が高いとして停止したために西日本も同じ状況になっている。その危機的状況に対応するには、スマートグリッドの要であるスマートメーターの設置をするのが一つの解決策と考えられるのだが、東芝とスイスのメーカーとの話し合いはだいぶ前から始まっているはずだから、東芝はまるで天からぼた餅的な利を得たことになるかもしれない。世界でも最大級のスマートメーターを入手した東芝はどう動くだろうか。
いま日本全体が緊急にしなければならないのは電力需要を抑制することだと言うことはここで何回も述べている。では具体的に何をするのか。もしすぐに使えるスマートメーターがあって、一つの区域にまとめて取り付けできるのなら、変電所単位でまとまっている住宅やビル、工場、病院などに設置する。そうすると、電力会社は個々の需要家がどれだけ電気を使っているかが分かる。同時に、スマートメーターにつながるモニターが室内にあれば、需要家はいまどれだけ電気を消費しているかが分かる。使いすぎていると思う人は節約するだろう。そして、どうしても計画停電をしなければならなくなったら、これまでのように変電所でスイッチを切るのではなく、スマートメーターに、病院を除いて全てメーターのスイッチを切るという指令を出すことができる。自宅で人工呼吸器を着けている家庭があれば、電力会社はこの家は除外するという指令を出すことができる。いまこのようなことができるスマートメーターを日本で大量に揃えることはできない。東芝が買った企業の製品を取り付けるとしても、国の認証は必要だろう。だが、一番早道かもしれない。