効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新しい電源

今日NHKで圧電素子の開発が紹介されていた。これはだいぶ前にNEDOの実証試験で東京駅の改札口でそこを通る人が踏みつけたら発電する僅かな電力を貯めてLEDを点灯するものだった。それがいろいろな用途に使われるようになっていて、自動車が通るところに置いておき、車輪の圧力で発電するようになっている。それで信号灯などを点灯させるようだ。この圧電素子は昔から知られているものだが、発電量と耐久性の問題で実用化に時間がかかったのだと理解している。これをうまく利用すれば、ずっと昔にこのページで書いたことがあるように、電車などの振動を吸収する部位に取り付ければ、震動を吸収しながら発電するので、乗り心地はよくなるし、電気を貯めてやれば、電車が使う電気に利用できるはず。要は耐久性だろう。
もう一つ関心を持っているのは、熱電変換素子だ。最近海外から来た情報を見ていて知ったのだが、MITが熱電素子の機能する温度をかなり引き下げて、100度前後で生ずる数十度の温度差で発電するそうだ。まだ実験室段階だが、これが実用化すれば、いろいろな発電素子が作れることになる。作動温度がもっと高くても、たとえばガスの炎である程度の発電ができれば、それを蓄電池に貯めてやれば、ガスコンロや給湯器の制御や、暖房のポンプを駆動したりすることができることになる。問題は発電容量だが、いま直面している電力不足を多少なりとも補えるものに育ってくれることを期待している。