効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

春日大社

今日は良い天気だったが寒い日だった。午前中思い立って春日大社まで出かけた。寒いとはいえ、いま東北で困窮している人たちが経験している寒さから見れば知れたもの。何となく申し訳ない気分で近鉄奈良駅から春日大社まで歩いた。目的はこの月曜日に大阪へ来る英国人に、今年の干支である兎の一刀彫りを進呈しようと思ってのこと。この友人はオクスフォード大学で教鞭を執っている天然ガス市場の専門家。以前に彼の本を二冊翻訳している。ロンドンに駐在していた20年前に親しくして貰っていたのだ。宗教的な意味合いではなく、民俗学的なものとして受け取って貰えればありがたい。
昨年母が亡くなったので、毎年恒例にしている初詣をしなかった。春日さんは我々の氏神様みたいな存在で、ほぼ毎年初詣をして、干支の一刀彫りをいただいていたのだが、今年はそれができなかったので、新たにいただかないといけなかったのだ。今日は土曜日だが、参道を歩く人の数はまばら。せんべいを貰えるのを期待する鹿の数の方が多いくらい。春日大社では、大安なのだろうか神前結婚が行われていた。平成30年に行われる遷宮に向けて、檜皮の奉納を一口千円で求めていたので、氏子もどきとしては少ないが一束奉納したら、本殿前での特別参拝をさせて貰えた。その後帰途についたが、参拝前に水で手や口を清めていなかったことに気がついた。いつもなら行列があって自動的に禊ぎをするのだが、今日は人がいないので通り過ぎていたのだ。そのまま帰ろうかと思ったが、なんとなく気になって、手と口をすすいでからもう一度参拝し直すことにした。再度お賽銭をしてお祈りをした。家族の平安だけでなく、地震津波の災害にあった方の平安も祈ったが、これは神頼みが過ぎるかも。帰りの参道にある灯籠に刻んである奉納の年月に古いものがあるのに改めて気がついた。いつもは人波に押されてばかりだったのが、ゆっくり見て回れたのは有り難かった。自分が見たのは正徳(江戸時代1711年〜)のものだったが、鎌倉時代のものもあるとのこと。ここは何度来ても発見があるところだろう。