ワイフが今日午後に行われた興福寺中金堂上棟式に招待されてでかけた。車で学園前駅まで送ったが、近鉄奈良駅から興福寺まで少し道のりがあるので、足腰の痛みを増大させないようにと願いながら見送った。彼女が招待されたのは、興福寺の多川俊映貫首に奈良県ユニセフ協会の評議員をお願いしているからだろう。幸い天候は上々。平成22年にあった中金堂再建の立柱式にも参列させて貰っていたから、それに続いて招待されて大感激のようだった。報道によると本格的な再建は約300年ぶり。東西36.6メートル、南北23メートル、高さ23メートルと、創建時と同規模で、天平様式で再建される。江戸時代に消失する前に記録されていた寸法や発掘結果を参考にしているとのこと。上棟式は春日大社の式年造替や興福寺の造営に関わる大工集団「春日番匠座」が伝える作法で営まれた様子が、テレビでも放映された。作法だけでなく建物の素材も可能な限り当初のものに近いようにし、建築技法も昔の様式で行われるはず。それを可能にする人材と技術が残っているのが嬉しい。平成30年10月に落慶法要予定されている。立柱式から2年。組まれる材木などの加工はかなり進んでいるのだろう。