朝から東京ビッグサイトへでかけた。会場では半導体も含めたいろいろな展示会が行われているが、自分の目的は2つ。次世代自動車である電気自動車関連とLEDを中心にした次世代照明関連の展示会だった。入場登録をする人の列が短かったので照明の会場からまず入った。展示会のオーガナイザーが同じであるため、照明展示会に入場するカードを貰っていると、自動車や他のところも入場できるからだ。開始が10時からだというのに入場者が多い。
次世代照明にはLEDの他に有機ELがあるが、EL関連の展示は数も少なく、技術開発途上にあることが分かる。昨年訪れたときに比べてもELの応用商品が多いし、多様化している。特に気づいたのは、点照明であるLEDの鋭い光を抑制したものが俄然多くなっているということだ。事務所用の蛍光灯に代替させるものには、LED素子の数を増やすと同時に、表面のガラス管を工夫して光が散乱するようにしてある。事務所用にはこれから急速に普及するだろう。プラスチックでできた導光板の両端にLED素子をつけて、平面発光ができるようにしたものも普及しそうだ。展示担当の人と話をしていたら、長寿命がLEDの特徴だとされるが、放熱などの設計をきっちりしていなければ照明素子の寿命も10年は保たないとのこと。やはりメーカーの技術に依存する面が多いようだ。安く売っていた電球色の60ワットクラスの明るさを持つLED電球を記念に購入した。
ついで電気自動車関連のところを訪問したが、こんなに多いかと思うほど沢山のメーカーが急速充電器を展示していた。中身が分からないからどれが良いか分からないが、値段の差はどうも400万円から200万円弱まで幅が広い。まだ電気自動車黎明期だから、充電器メーカーもいろいろ工夫をこらすだろう。ちょっと耳にしたことだから正しいかどうか分からないが、高速充電器の仕様として東京電力が中心になって作ってきたチャデモ規格を米国が採用したそうだ。それが本当なら、珍しく日本の規格が世界規格になる可能性が高いということだ。欧州がどう動くか。