効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

再度電気自動車

今日は京都の藤森ちかくにある京エコロジーセンターで開催された自然エネルギー学校で「スマートグリッド自然エネルギー」という題で1時間半話をしてきた。早めに会場へ着いたので、このエコロジーセンターを見て回ったが、子どもたちに身近のものを取り上げてエコロジーを教えるものだった。そこに電気自動車の充電設備があるという表示があったのだが、それを探しに行く時間の余裕がなかったのが残念。
日産自動車がこの20日から社運をかけた電気自動車リーフを発売すると報じられている。一回の充電で200キロ走れるということだが、4人乗って冷房を使用するとこの距離が大幅に落ちる可能性もある。テレビ番組で充電インフラが整備されていないから利用するのを躊躇するという意見もあったが、このような新規商品については、まず特性をわきまえた人が使うと考えられるから、販売初期には大きな問題とはならないかもしれない。問題はその後だろう。米国でも販売されるから、先日この欄で取り上げたGMのボルトとの競争になるが、当面は予約注文に対応するので手一杯だと思う。1年経過して使用者の評価がどう出るかで今後の動向が見えてくる筈。日産も蓄電池の減り方などを遠隔探知するシステムを開発している。どのように利用されるだろうか。
一方三菱商事三菱電機三菱自動車の3社が三菱iMiEvを使って、電気自動車の蓄電池を駐車中に工場やオフィスの蓄電池として使えるようにするシステムの開発を始めている。太陽光発電でEVにためた電気を、必要な時に工場などで活用できるようにすることを想定している。これは普及が進んだ段階の利用法を想定しているが、これには電気料金とのからみも出てくるだけに、応用はかなり先の話になるだろう。ただ、通信方式や課金情報の扱いなど実際にやってみないと分からないことも多いので、じっくり取り組もうということだろう。将来のスマートグリッドにも組み込まれる方式ともなるだけに、先に着手することによって、世界の標準システム開発の中核となることができれば、大きな市場を手に入れることもできる。