効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気自動車用蓄電池

いま商品として販売されている電気自動車の1充電で可能な走行距離はせいぜい200キロメートルほど。これでは一般的に使われる乗用車とはなりにくいと何度かここでかいたことがある。ところが、トヨタ自動車がこの限界を超える性能を持つ蓄電池を開発したと報じられた。トヨタはまだ商品としては電気自動車を出してはいない。走行距離重視であるためにハイブリッド車しか出していないのだろう。
今日同社について「電気自動車の走行距離を現行の2倍以上に伸ばす次世代蓄電池の基盤技術を開発した。海水に豊富に含まれるナトリウムを使うタイプで、主要部分である電極の材料を新たに開発、現在主流のリチウムイオン電池に比べて価格も下げられるという。2020年ごろの実用化を目指して研究を進める。15日に福岡市で開かれる電池分野の学会で発表する。」と報じられた。リチウムではなくナトリウムを使うという点も面白い。次世代蓄電池の開発は急務で、トヨタは「全固体電池」や「空気電池」などのタイプも開発中。ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池の性能を超えるのは理論上難しいとも言われたが、今回の成果で有力候補の一つとなった。今回開発したのは、ナトリウムイオンで電子をやりとりする「ナトリウムイオン電池」の正極に使う材料。商品化の目標年を出しているのは商品化に自信があるからだろう。電気自動車を商品化しているニッサン三菱自動車はどのような開発をしているのだろうか。これからも開発競争が続くに違いない。