効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

微少物体を見る

東京大学の研究グループが水素原子1個を電子顕微鏡で直接見ることに成功した。水素は元素の中でもっとも軽くて小さい。その水素原子一個を新しい観察法を工夫して電子顕微鏡で見ることができるようにしたということ。これは何か新しい発明を生み出すきっかけを作ることになるかもしれない。というのは水素は生物体全ての構成基本素材だし、天然ガスの主成分であるメタンは水素原子4つと炭素原子1つでできていて、これを火力発電所から排出されるガスから抽出したCO2から作ることができれば、温暖化抑制を進展させるものとなる。これまでの合成化学技術ではできなかったことも、水素の挙動を直接見ることができることによって、可能になるかもしれない。
少し楽観的かもしれないが、燃料電池の作動効率を上げるにも、水素の挙動が詳しく分かれば、新たな技術が開発できるかもしれない。水素の貯蔵方法にも新しい素材を使えるようにならないか。もし大量に水素を吸着する素材が開発されると、再生可能エネルギーで水を電気分解して水素として貯蔵し、後から燃料電池を作動させたり、直接燃料として使うことも可能となる。
具体的な話をするには時間を要するだろうが、何か前途に明るいものを見せて貰ったような気分だ。