効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バスの窓ガラス

大学まで出かける日だ。あやうく乗り遅れそうになったバスは、座席の配置が少しいつものバスとは違っていたので車内を見回していたら、窓ガラスに何かシールが貼ってある。それには、この窓ガラスは熱線と紫外線を80%前後遮蔽することができますと書かれていた。最近の電車はほとんどが複層ガラスになっていて、それを特別に表示することもなくなっている。しかし、バスの窓ガラスにはまだ特別仕様なのだろう。赤外線を遮蔽するガラスだが単板だから、伝導による熱の損失は防げない。
10年以上前に、スイスのダボスへ行くときに乗ったバスの窓に複層ガラスが使ってあるのを見て感心したことを改めて思い出した。チューリッヒ空港から山道を2時間以上車で入ったところにダボスがある。毎年1月末に開催されるダボス会議がよく知られている。この会議に出席したときに会場まで歩く途中のバス停に温度計があって、マイナス15度位なのを見て驚かされた。乾燥しているためか歩いているとそれほどの低温だとは感じていなかったからだ。ただし、鼻の奥が凍り付きそうな感じがしていた。こんな寒さだから大型バスの窓ガラスが複層ガラスになっているのは当然なのかもしれない。しかし、同じような寒さになる北海道のバスは単層ガラスだったと記憶する。
今日乗ったバスは、きめ細かいアイドリングストップをしていた。このような効率化を目的とした仕様のバスが次第に標準化するのだろう。そして、次には、車体全体を軽い断熱材でくるんだようなハイブリッドバスが登場するだろう。短距離を走るものにはプラグインハイブリッドバスが採用されるかもしれない。プラグインも、電線を繋ぐのではなく、電磁波で間接充電をするものも出てくるだろう。数が増えれば価格も下がるし、走行に消費する電気のコストがガソリンや軽油より安くなるから回収できるようになる。その方向への移行は案外早いかもしれない。そのバスの窓ガラスは多分複層ガラスになっているだろう。