今日平城遷都1300年祭の主会場である平城宮跡会場で、198日間の会期を終えるフィナーレが行われている。数回ここを訪れたが、いつも多くの人で賑わっていた。5日正午には来場者数が350万人を突破したと報じられている。主催者が当初予想していたより100万人上回っているそうだ。どのようにして人数を数えたのかなどという野暮なことは言わずに、良かった良かったと喜んであげよう。全体の計画を円滑に進めるのに事務局の人たちが払った気配りと苦労が報われたのだから。
マスコットキャラクター「せんとくん」は、最初発表されたときに仏教界から批判されたりしてどうなることかと心配したが、最終的には大きな貢献をしたと評価されて、これもよかった。これからも奈良を全国に訴求する役割を果たすことになっている。1300年祭自体はまだこれからも続いていて、記念マラソンなどが予定されているし、寺院などで普段は見られないものもまだ公開されているところがあるはず。
ともかく、この成功を今年のことだけに止めないで、奈良の良さを知った多くの人がこれからも来奈してほしい。宿泊施設の絶対数が不足しているという課題も残されたものの、これをどのように補って県内に長く足を止めて貰えるか知恵を絞る必要があるだろう。ぜひ奈良の南も含めたツアーが新しく生まれてほしいものだ。それも、バスや自動車を使わないグリーンツーリズムを奈良にも育ててほしい。