効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■平城宮跡と近鉄奈良線

22日から始まるGo to キャンペーンで奈良へ来る人が回復するかと期待されたが、東京都からの人の出入りが除外されたので、大きな期待はできないだろう。このキャンペーンは経済回復の目的があるのだが、今日の東京では300人近いコロナ感染者数が出たのを見ると、全体計画を延期した方が良かったのだろう。

奈良の観光地の一つとして平城宮跡があるが、近鉄線がそこを分断する形で走っている。路線設置の頃にはまだ復元もされない平地だったのだろう。南北を走る道路の多くが開かずの踏切になっていたが、西大寺駅の改修で最近南北の通行がやりやすくなっている。

これに続くものとは言えないが、西大寺駅から奈良に向けた路線を、大宮通に移設する計画が具体化の方向に向かっている。大きな投資が必要なため難航していた世界遺産平城宮跡を横断する近鉄奈良線の移設を巡り、奈良県奈良市近畿日本鉄道は16日、平城宮跡の南側への線路移設に向けた協議に入ることで合意したと報じられている。移設の対象は大和西大寺近鉄奈良駅の4.4キロとなる。これまで線路移設に難色を示してきた近鉄側が移設協議に入ることで、平城宮敷地内の線路移設は実現に向け一歩踏み出した。

県は平城宮跡の観光拠点化を進めていくうえで、線路が整備の妨げになる恐れがあるとして移設を近鉄に打診。17年に県、市と近鉄は連携協定を結び、移設について大和西大寺の立体交差化を含めて3者で計7回の協議を重ねてきている。県の計画によると、大和西大寺駅周辺を立体交差にするために駅を高架化。同駅―近鉄奈良駅の線路を朱雀門の南に東西に走る大宮通りに移設する。平城宮跡南側は地上に線路を敷設するが、宮跡東側から地下化する。さらに県は近鉄側に朱雀大路駅(仮称)、新大宮駅、油阪駅(仮称)の3駅の新設を提案。今後、近鉄と協議を進めるとした。昔油阪駅は奈良駅の地下化でなくなったのが復活する。JR奈良駅との連絡は良くなるだろう。

線路移設のための用地買収や立ち退き交渉、その補償や線路移設の費用など、事業スキームは不透明なまま。具体的な費用負担や開業時期について知事は明言を避けた。実現への課題は山積しているから、実際の移転事業がいつ開始されるかは全く見えない中でこの発表がなされたのは、近鉄側が譲歩する形で押しきられたのだろう。観光地としての奈良の地位を上げるものになれば良いのだが。地下工事があるが、また何かの遺跡にぶつかる可能性もある。後世から大きく評価される結果になってほしいものだ。

 

 

 

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