効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

平城遷都1300年祭人を集める

今日の各紙に平城遷都1300年祭の開催効果について奈良県が行った中間報告を報じている。平城宮跡だけでなく、奈良県全体で行われている行事まで含めた参加者は延べで930万人だという。県内宿泊者も抽出調査で約5割増と好調で、来場者アンケートを基にした試算で、消費総額538億円と推計している。
復元された第一次大極殿が呼び物となっている平城宮跡会場が、7月末現在で約170万人としている。各地イベントに約367万人、社寺仏閣の特別開帳にも約135万人。伝統行事参加者約280万人。今まで集客に苦労していた奈良県とすれば、今回の集客成功は予想以上であるだけに嬉しいだろう。自分も2〜3回は出かけているから、少しでも押し上げたのに貢献している。
問題はこれからだ。来年になってこれが激減したのでは何にもならない。県外から奈良へ来た人達が、何か心に残したものを再度経験したいとしてリピートで訪問して貰えるようなフォローが欠かせないだろう。奈良には通過客が多いというのがこれまでの定説だった。交通が不便で宿泊施設が整っていないというのがその理由にされてきた。しかし、高級な宿泊施設がなくても長期滞在することで地元の良さを体験するプログラムを準備すれば、他県にない魅力があるのは確かだと思う。それをどのように継続して訴えるか、これには県の旗振りではなく地元の人たちが知恵を絞らなければならない。今回の特別期間に地元自体がいままで気づかなかった魅力を評価する言葉なり行動を残してくれた訪問者も多いのではないか。心を見つめようとする人たちが増えていると聞く。そのような人たちにはぴったりの場所が奈良(奈良市ではなく県の南部も)には多いと思う。ただ、足に自信のない人のために移動をうまく支えるアイデアを出すことも不可欠だ。足弱になってしまった連れ合いが、へばらないで移動できる場所を自分でも探してみよう。