効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

寒くなった証拠

午後から大阪市内で中小企業の集まりでスマートグリッドについて話しをしてきた。少し念を入れて話しすぎて、1時間半を少しオーバーしてしまい、質問時間が少なくなって主催者には申し訳なかったが、的を得た質問があって、プレゼントしては良かったのかもしれない。スマートグリッドの今後について、必ずしも順風満帆とは行かないだろうと話したのだったが、その背景には今日入った情報がある。
米国のエネルギー省が3千万ドル以上を、送電網のセキュリティーを確保するのに投入するという。米国全体の送電網をITで制御するのに、今までのような地域主体の制御から国全体の制御に拡大すると、制御情報が広くネットワークを流れることになり、その情報を盗む、あるいはなりすます、ということが可能となる。しかし、たとえば外国からの制御情報を投入されて発電所が不法に停止されたりしないようにしなければ、それこそ国家の安全が侵害される。このセキュリティー確保は簡単な話ではない。また需要端の消費者の情報についても、セキュリティーを高めなければ、自分のエネルギー消費状態を他人に知られたくなり消費者は、スマートメーターの設置に反対する可能性もある。情報保護にどう対応するか、かなりの時間がかかるだろう。
家に帰ってシャワーを浴びた。浴室はひんやりしている。燃料電池からの排熱を回収してお湯にして貯めてあるのを夏と同じ設定温度で利用した。貯湯タンクに貯まっているお湯の量がモニターで分かるようになっている。これまでだと普通にシャワーを浴びてもその指示量はほとんど変わらなかった。ところが涼しい今日のシャワーを済ませてモニターを見ると、お湯をかなり使っている表示になっている。使ったお湯の量を補うために水道から補給される水の温度が低いから、貯湯タンクの温度が大きく下がったのだ。気温だけでなく水温も大きく下がっていることを実感した。これからシャワーからお風呂に切り替わると、燃料電池の排熱利用度は大きく上がることになるだろう。