効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ガラスの多い建物

昨日と今日、東京と大阪の勉強会の合宿。昨日午後にはキリスト教ユダヤ教の対立反目の歴史から、長崎の隠れキリシタンまでの長い対立の歴史、そして、韓国と対比しながら、日本人の原精神が反映されている日本仏教の歴史と、二つの報告と議論。今朝は、シューベルトの生涯と音楽を、音や映像も含めて分かりやすく編集したプレゼンと、東洋陶器美術館収集品の源である安宅コレクションの由来と逸話の紹介と、芸術に浸った半日。昨夕は遅くまで議論の応酬。この合宿で泊まったのがレーク佐川、そして昨日少し時間があったので覗いてみたのが佐川美術館。ともに充実した施設だったが、いつもの癖でエネルギー消費の面でどうかなとガラス窓を眺める癖が出てしまった。
美術館は水を取り入れた庭を眺める大きなガラス窓がある。宿泊所は客室やロビーに大きなガラス窓やガラス壁が取り入れられている。それほど古い建物ではないと思うのに、どのガラスもほとんど断熱性のない単層ガラスだ。赤外線反射ガラスにすらなっていないようだ。少なからず失望した。いま住宅のエコポイントに内窓取付や複層ガラス窓が対象となっているように、同じ効用を出すのに必要なエネルギー消費を抑えることができることは明らかだ。このような建物が消費するエネルギーを1年間計測して、ガラスを複層にすることによってどれだけエネルギー効率を上げることができるかをシミュレーションすることは難しいことではない。削減量が分かれば、その改修をするコストが何年で回収できるかも分かるはずだ。
レイク佐川は佐川急便の関係会社の筈。佐川急便は天然ガス自動車の採用など環境対応行動を他社に先駆けてとっているだけに、単層ガラスを放置せずに何かのアクションをとってほしいなと思った。これまでもガラスについては同じことばかり言っているなと思うものの、既築建物にもっと目を向けないといけないから繰り返してしまう。